事例:大学生が福島で地域と企画をつくる「キモチ、あつまるプロジェクト」

このページは、朝日新聞SDGs ACTION!に掲載された、UR都市機構の広告記事(PR)をもとに、当サイトが要約して紹介するものです。内容は掲載時点の報道に基づきます。詳しくは元の記事をご覧ください。

どんな取り組み?

UR都市機構が続ける「キモチ、あつまるプロジェクト」は、全国から集まった大学生が福島県の大熊町・双葉町・浪江町を訪ね、復興の「いま」を学ぶスタディツアーです。4回目の今年度は、ツアーで終わらず、学生が地域の人と一緒に企画を考えて実施するところまでが活動になっています。

プロジェクトのテーマは、「感じ、考え、関わり、再び訪れる」です。

ここがすごい:4つのポイント

  1. テーマを出すのは地域の人
    企画のお題は、現地で活動する4人が提供します。訪れる側の思いつきではなく、地域の「こうなったらうれしい」から始まります。
  2. ツアーのあとも続く
    現地での学び(8月)、オンライン企画会議(9〜11月)、現地での企画発表(12月)、企画の実施(2月)と、約半年の流れで設計されています。
  3. 地域の人が伴走する
    学生の検討を、現地の人たち4人が見守り、サポートします。
  4. 成果を現地に返す
    考えた企画を、実際にその場所で発表し、実施します。「見て終わり」で去らない形です。

4日間の学びの流れ

  • 震災・原子力災害の伝承施設や震災遺構を訪ね、当時の状況を学ぶ。
  • 被災した方々から、当時の体験や地元への思いを直接聞く。
  • 復興拠点や交流施設を訪ね、まちづくりの支援のようすを聞く。
  • 4つのテーマの現場(畑、店、予定地など)を歩き、グループでコンセプトと企画を考えて発表する。

4つの企画テーマ(概要)

町テーマ
浪江町近く解体される家を題材に、人の暮らしや街並み、記憶をどう遺すか
大熊町地域交流の機能をもつ事務所の仕組みづくり
大熊町キウイ畑に人をつなぐ家具づくり
双葉町使用済みコーヒー粉の再利用

この事例から学べること

  • スタディツアーは、「見学して終わり」から「一緒につくって返す」形へ広げられる。
  • 現地に求められているお題から始めると、双方にとって意味のある企画になりやすい。
  • 複数回の訪問とオンラインの会議を組み合わせると、関係が続き、再び訪れる理由もできる。

この流れを、ご自身のツアー企画に応用する方法は、スタディツアーのつくり方(応用編)で紹介しています。

出典:朝日新聞SDGs ACTION!「福島の人たちと、私だからできること 大学生15人が学ぶ『キモチ、あつまるプロジェクト』〈スタディツアー編〉」(2026年10月9日、提供:UR都市機構)
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スタッフコメント

青葉 港

青葉 港調査・リサーチ

「印象に残ったのは、ツアーが4日間で終わらず、オンラインの会議、12月の再訪、2月の実施へと続いていく設計です。学生が「お客さん」で終わらないところに目が留まりました。」

広瀬 ソフィー

広瀬 ソフィー執筆・翻訳

「青葉さんの言う「続いていく設計」に共感します。しかも企画のテーマを出したのが地域の方々というのがいいですよね。訪れる側の思いつきではなく、現地の「こうなったらうれしい」から始まっています。」

定禅寺 真子

定禅寺 真子校正・検証

「お二人の話を受けて思うのは、キウイ畑の家具やコーヒー粉のように、暮らしの小さなことが入り口になっている点です。大きな課題を背負わなくても、できることから関われると教えてくれます。」

編集長コメント

伊達 蓮

伊達 蓮編集長

「学ぶだけでなく、地域と一緒に何かをつくって返す。スタディツアーの次の形を考えるヒントになる事例です。つくり方への応用は、スタディツアーのつくり方の応用編にまとめました。」